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No.127 若き自衛隊員の涙

公民館中央ブロックの研修会で航空自衛隊小松基地へ。東日本大震災における被災地の救援活動を行った隊員のお話しを伺いました。この隊員は長崎県出身で現在31才。幼い頃に雲仙普賢岳の災害を体験し、自衛隊を志望したとの事。今回の震災、一番被害の
ひどかった石巻市で救援活動にあたったそうです。二歳のお子さんと臨月の奥さんを残し被災地に向かうのは少し躊躇したけど奥さんは何も言わず送り出してくれたそうです。そして被災地で彼が見たものは・・・津波被害に遭った車中から見つかった自分の子供と同い年の子の遺体。彼は声を上げて泣いたそうです。被災地から戻り、家族と再会した時、彼は自分の子供をずっと抱きしめていたそうです。目に涙を一杯ためながら、そんな話をしてくれました。隊員達も一人の「人」であり「親」であるのです。そんな隊員達が被災地で一番嬉しかった事、それは震災に遭った子供達がくれた手紙、その中の「来てくれてありがとう」の文字だったそうです。未曾有の震災があったという現実、我々は日本人として決して風化させてはいけない、しっかりとこれからも見据えていくことが大切ですね。



2011年09月04日 20:00