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No.144(3137) 7月臨時議会討論

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昨日行われました、7月臨時議会において、私は会派自民を代表して、6月議会最終日に修整可決された、議案第29号小松市一般会計補正予算(第2号)に再度、賛成の立場で討論させていただきました。以下、その要旨です。

6月議会における学校給食無償化推進費についての予算計上のプロセス、その過程と推移については、本会議、委員会等で十分に審議されつくしており、私がこれ以上、つけ加えることは何もありません。後は議員各位の御判断であります。

ここに際し、私が提起したいのは、市長が修正案の可決後、なぜ再議書提出という形をとったのかということであります。市長は6月議会の御答弁の中で「議会は議決が一番大事である」という主旨の発言をしていらっしゃいました。そこに至るまでの過程で、しっかりとした議論の積み重ね、市長がいうところの「対話とコミュニケーション」が必要であるとも、常に述べられておりました。

ならば、それによって導き出された結論、つまり「議決」に対して、再議書を提出する必要があったのでしょうか。
再議書の効力は重く大きいものがあります。
いわば、市長にとっての「伝家の宝刀」です。

これを行使するということは、市長と議会議員、相互の抑制と均衡によって成り立つ、二元代表制を正しく構築できないことに繋がるのではないでしょうか。
そのことを議会議員の一人として、非常に危惧するものであります。

議員各位におかれましては、議会議員の在り方、二元代表制の在り方を改めて念頭に入れ、これからの採決に臨まんことを切に願うものであります。

以上が討論要旨です。前回記したように、採決の結果は否決となりましたが、この討論の反響は大きく、夕方の北陸朝日放送「ニュースJチャンネル」で取り上げられました(写真)。また、本日の北國新聞朝刊には「『伝家の宝刀』で公約実現」と大見出しで使用されていました。

市民の方々からも、再議書提出までの流れ・修正案否決までのプロセスが分かりにくいという御意見を多くいただきました。私自身、どこか腑に落ちず、いろいろと考えさせられる臨時議会でした。
 
2021年07月16日 22:00