No.206 芭蕉も愛した「多太神社」
「むざんやな甲の下のきりぎりす」元禄二年(1689)晩夏の候、加賀の国・多田の杜にて、松尾芭蕉が詠んだ句です。源平合戦のとき、木曽義仲将軍が齋藤別当実盛公の兜・鎧の大袖などを奉納したとされる多太神社。冒頭の句は芭蕉翁が奥の細道行脚の途次、実盛公の兜に感慨を寄せ、捧げられたものです。折しも来秋、小松市では「奥の細道サミット」が開催されます。来年の大河ドラマが源平合戦を舞台にしていることも相まって、多太神社を市内外に積極的に発信していこうという気運が高まっています。特に小松市の皆さんに、自分の住んでいる地域には、こんな素晴らしい場所があるのだということを再認識していただきたいとの思いがあります。皆さん、源平ロマン溢れ、芭蕉も愛した「多太神社」に是非とも、お越しください。
2011年11月30日 16:50