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No.417(4322) 「勇気ある撤退」も大事

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昨日の全員協議会にて、こまつドームのアリーナの利活用に関するプロポーザルにおける調査結果が市長より伝えられました。民間事業体が、国際基準全天候型サイクルスポーツ施設に改修するとの提案でしたが、運営の根幹となる公営競技の収支計画実現が困難と判断し、採択は見送りとなりました。私も委員会視察で先行モデルである千葉市に行きましたが、当初の売上見込みに遠く及ばず、小松市へのシステム導入を大変、危惧していました(当コラム2023年No.292参照)。全員協議会でも発言させていただきましたが、この市の判断は良かったと思います。提案調査に1年も費やすと梯子を外したくても外せず、採算度外視で事業を遂行してしまう。これまでの自治体施策にありがちな事象ですが、悪しき前例に陥ることなく「勇気ある撤退」を決断したことに賛意するものです。問題は今後のアリーナ活用策です。人工芝の張替えに数億が必要など、課題が山積する中で、プロポーザル方式で再度、提案を募るのかも含めて、しっかりとした検討が急務ですね(写真は、その模様を伝える北陸中日新聞朝刊記事)。
2023年11月23日 10:00