No.399(5199) 総務企画常任委員会 行政視察 その6 図書館による「まちづくり」は成功したのか?
武雄市図書館が指定管理者制度を導入して10年以上が経過し、市が当初に見込んでいた「知名度(都市ブランド価値)向上」「シビックプライド(地域への誇りと愛着)醸成」といった部分では、その波及効果は十分に出ていると思われます。しかしながら、制度導入前の課題であった「図書館をまちづくりの核(エンジン)」として「武雄市への移住・定住・関係人口の増加に繋げたい」という狙いは、現在の市人口が、導入前より約4千人減少しているところからも分かるように、全て狙い通りとはならなかったというのが、正直なところだと思います。成功者といえる武雄市ても、これが現状です。
小松市では令和12年(2030年)の完成目指して、公会堂跡地に未来型図書館が建造されようとしています。建造にあたって、この未来型図書館が、小松市のまちづくりにどのような波及効果をもたらすのか、この時期に、しっかりと指し示すことが必要であると考えます。コンセプトの定まらない、中途半端な機能しか持たない、そのような施設を作るべきではない。今が検討と検証の最終段階であると考えます。
2025年11月18日 22:00