No.050(5300) 「猫橋銀座商店街」との再会
1969年(昭和44年)公開の映画「あらくれ」、上映開始51分14秒、唐突にそのシーンは映し出されました。小林旭扮する主人公と敵対する悪役が車で逃走するシーンです。狭い路地をすり抜ける車、うん?見覚えのあるこの通りは…猫橋銀座!そして画面右側に見える看板の文字は「はん 実印 ゴム印 表札 名刺 よしもと」…私の実家!1969年の私の実家が映し出されているではありませんか!見るからに狭い店構え、2坪ぐらいだったと思います。店内では父親が印鑑を彫っていたでしょう。奥には化粧品店、時計店も見えます。日本で一番短い銀座といわれた「猫橋銀座商店街」の全景が一瞬ですが、はっきりと映し出されていたのです。当時、私は2歳。この通りをヨチヨチと歩いていたと思います。このロケを親子で見学してたのかもしれません。猫橋銀座商店街との思わぬ再会に、驚き、やがて涙が出ました。これは…私にとってのお宝映像です。
今、現在。この通りには何一つ痕跡が残っていません。私の実家のハンコ屋を含め、全ての商店が姿を消しました。でも映像には1969年の「猫橋銀座商店街」がいつまでも鮮やかに息づいています。
2026年02月14日 22:00