No.161 「決断出来ない政治」からの脱却を!
昨日の終戦記念日に放送された「終戦 なぜ早く決められなかったのか」という番組の中で紹介された、元海軍少将 高木惣吉氏の証言に考えさせられるものがありました。高木氏は、戦争末期、海軍トップの密命を受けて、戦争終結の糸口を探る秘密工作を行っていた人物で、当時、戦争指導の最高責任に当たった人達の「無為・無策」「意志の薄弱」「感覚の愚鈍さ」が戦争終結の時機を逸し、被害の拡大を招いたと断じ、「反省を回避し過去を忘却するならば、いつまで経っても同じ過誤を繰り返す危険がある」「勇敢に真実を省み批判することが新しい時代の建設に役立つものと考えられるのであります」と述べています。これ、そっくりそのまま、現代に通じませんか。震災発生時の対応、その後の復旧対策、日本を取り巻く、緊迫した外交状況…「決断出来ない政治」は、国力の低下を招き、国民の暮らしに影を落とします。「政治」に携わる者は、しっかりと肝に命じるべきです。