小松市役所庁舎正面の市民広場で行われた「ありがとう、公会堂」セレモニーに出席しました。建物の老朽化と耐震性の問題、昨年の震災後、使用停止となり解体が決定。7月より工事に着手するものです。
小松市公会堂は、1959年(昭和34年)5月に完成。芦城公園の一角にて開館しました。当時の最新技術を注いで建てられ、戦後のモダニズム建築の代表にも数えられました。また、外国から機材を輸入するなど、日本有数の音響設備を備え、日本海側随一と謳われるホールでもあり、市民の文化活動の支援施設として先駆的な役割を果たしました。…以上、セレモニーでいただいた資料からの抜粋です。資料の中には、ホールの座席表のプレートも添付されていました。
セレモニーでは、小松市青少年吹奏楽団の皆さんにより「宝島」「アンコール」が演奏されました。バンドリーダーの挨拶の中で、母親も公会堂で演奏しており「母が見たステージからの景色を私も見ることが出来て嬉しく思う」と述べ、最後は演奏者全員で声を揃え「ありがとう、公会堂!」と感謝のメッセージ。胸が熱くなりました。公会堂は「音楽の聖地」でもあったのですね。
開館から65年。小松市公会堂には、小松市民の様々な思い出が詰め込まれています。セレモニー終了後、公会堂前に立ち寄りました。万感の思いです。
ありがとう、小松市公会堂。
2025年06月02日 09:00